学びの意味
とあるシンポジウムで奈良女子大の浜田寿美男先生がお話された内容が心に残っているので今日はそのお話を。
皆さんは「学ぶこと」の意味を言えますか?浜田先生は学ぶこととは『力をあらたに身につけ、その身につけた力を使って、あらたな世界を広げること』だと話されていました。歩く力が身につけば、歩行の世界が広がる。話し聞く力がつけば、コミュニケーションの世界が広がる。文字の力がつけば読み書きの世界が広がる。
どれもこれも当たり前のことですが、学び育つことで世界が広がるという教育の本質であり、それにより喜びや感動が生まれます。そして、その感動はもっともっととどん欲に育つエネルギーへ変換される。
先生は「学びの意味が反転しているのではないか?」と語っています。今の教育とは将来役に立つからという建前で与えられ、それを身につけたかどうかは試験で判断される。学びの本質が抜け大人の作り上げた教育に乗れない子どもは本質を見失って結果や数値ばかりを追っていく。
私は思う。今の学校や教室に学んで身につけた力を人のために生かせる場所を用意できただろうか?自分の力が人を喜ばせることができると実感できる教室運営であろうか?
点数だけではない、自分自身のために学ぶということを大切に思える教室にしていきたい、そう考えさせる内容でした。