感性を磨く

私の子どもの通う園は、勉強・運動・芸術のバランス型の幼稚園です。プロが体育の授業を行ったり、造形展やマーチングやハーモニカの授業もあり音楽や芸術にも力を入れている面もあります。そんな幼稚園ですが。昨日、娘の幼稚園の卒業式での理事長先生のお話が考えさせられる内容だったので、少し感性というものについて考えてみました。

 

園長先生は、子どもはポンと生れ落ちた瞬間は感性豊かな人間である。学ぶべきことを教え、持ち合わせた感性を潰さぬよう伸ばし、育てて行くことが自分たち教育者の仕事である。無垢だからこそ何も教えられないと何も分からない。あいさつの大切さ、優しい心、好きややりたいを大事に挑戦する心など【強く生きる力】をつけることが大事だと語られていました。と同時に、卒業したら色んなことにチャレンジさせて下さい。勉強だけとか、スポーツばかりとかある分野だけやればよいという愚かな考えが感性を鈍らせますと。

 

それまでの家の中という狭い社会から、幼稚園に通うことで子どもの社会が広がり、周りの大人やお友達と集団のルールや物事の善悪、想像力によって他人の心の痛みを学ぶ。この時期は道徳や思考の基礎作りの大事な時期だと言えます。『思いやり』とは、他者性があること。相手と協力し相手の気持ちを想像しながら行動すること、それは社会の多様性にも対応するためにもなくてはならないもの。小さな喧嘩と仲直りを繰り返すことで、折り合いの付け方を学ぶ。

感性の面から言うと、感性は成長すると縮んでしまう子が多い。本来は素晴らしい感性を持って生まれる。嫌なら泣き、感動すれば笑い、言葉が出れば言葉で表現する。しかし、年齢が上がると感性は萎えてきます。

なんででしょう。それは周囲が受け入れてくれないから。こんなことを知ったよ。と表現しても大人が「そんなこと当たり前じゃないの」と聞き流したり相手にしてくれなかったら、二度と子どもはその話題を口にはしません。もう一つは、受け身の文化。たくさんのおもちゃに囲まれていると一つのおもちゃを使って考えて工夫することをしなくなります。新しい刺激の繰り返しで『自分で考えて遊ぶ』ことを考えなくなります。

4~9歳で将来が決まるとも言います。個性や感性を潰さないように育てるのは、難しいと思いませんか。だから、周りにいる大人の力で協力して育てて行く。のびのびと表現させたり、共に共感したり、自然に触れる、豊かな感性に触れるなどして育成して行きたいものです。

 

私が教育を学んでいた時代より少し後の教育指導要領で【生きる力】という言葉が登場しました。
①自分で課題を見つけ、学び、考え、主体的に判断し行動し、問題を解決する能力

②協調し、他人を思いやる心、感動する心、豊かな人間性

③たくましく生きる健康と体力

上記が必要となると書かれています。全国の学校でこの【生きる力】を育てる教育を行っています。健康や体力を基礎とし人間性や能力を開花させてストレスの多い社会において自分で選択し、進むたくましく生きていく人間を育てる環境作りとでもいいましょうか。生きる力を育てることには、豊かな感性を育成することが欠かせないことになります。

 

自分もう大人だからもう遅い?いいえ。逆に大人だから良いんです。大人であっても、感性は育ちます。今まで生きてきた時間が長い分、その情報量も多いもの。その貴方が生きてきた人生のバックボーンがあるから美しいものに気づく力も子どもよりも育つのではないでしょうか?

 

一緒に美しいものを作り感動体験しませんか?

資料請求はこちらから。無料体験チケット1回付

浜松 スクール ジュエリー