自分から本気になる ~学びも遊びも~

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今日は、子どもたちを教えていて感じたことを少し。

今の子どもたちは『無駄を省いて』『便利な方法』『効率よく行う』ことを勉強や生きる上で学びます。それが近道だし、周りの大人たちもそうしているから。でも、それでいいのかな?

「迷い」「行き詰まり」「苦悩」そういう経験が少ない子どもたちが、その壁にぶつかった時に自分自身の力で打破するために努力や工夫が出来ない子が多い。わかりずらい問題だから、自分自身で解釈して試行錯誤する・・・そんな時代は過去のモノ。でも、進化した人間は本当に進化なのだろうか?

私は大手塾を辞めた。

理由は【大学に受かるための勉強】【要点だけでいい】【答えさえ合っていればいい】、受動的・依存型の勉強、試験に出る問題だけやれば点数は取れる。社会や理科なんて意味がない。そんな考えが嫌だったから。

学校の教科書を眺めてみたら、試験に関係ないことばかり書いてある。スマホで検索すればわかる答えが辞書で調べるには時間がかかる。無駄なことばっか。でも、世の中に無駄なことなんてないと思う。全部に意味があって、すべてがつながっていく。要点だけ覚えてもその背景や何でそうなったかを理解していなければ数か月で忘れてしまうでしょう。

そんな子たちが社会に出たらどうだろう。指示されたことは出来るけど自分からは動かない。だって、そう大人に習ったんだもんね。いきなり自主性とか言われても、そういう風に育ってきた(育てられた)子には、自主性は培われていません。

無駄を省き、大人に依存してきたために起こる弊害なんです。

すべて、つながっているんです。

だから、自分自身で学び、答えを導きだして努力できる人になって欲しい。そう願っています。それには私たち大人もそれに対して【工夫】することも必要なんじゃなかろうかと感じています。